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手持ちのMIDI、CV/GATE機器を自由自在に組み合わせ、パッチャー、シーケンサさらにはシンセとしても使える!?midiglueが進化しながら一般販売スタート

2年前「手持ち機材を自由に組み合わせて新マシンを作れちゃう!?不思議で超強力なMIDIプロセッサ、midiglueのクラウドファンディングがスタート」という記事で紹介して大きな話題になった小さなスーパーマシン、midiglue(ミディグルー)。これはMIDIの入出力が2つずつ、USBのHOST端子DEVICE端子、それにCV/GATEの入出力が可能なアナログ入出力が2つずつ搭載された小さな箱ですが、内部にはコンピュータが搭載されており、これらの入出力を自由に組み合わせ、自在にコントロールできるという夢のようなマシンとして日本のベンチャー企業、sigboostが発表したものです。

世界中から注目が集まったものの、開発に時間がかかり、当初予定よりも完成が少し遅れたようですが、先日、無事出荷され、私の手元にも届きました。使ってみたところ非常に面白すぎる機材で、今後DTMユーザーはもちろん、電子楽器を使う人なら絶対持っておくべきともいえるようなマシンでした。しかも、現在1か月に1度のペースでファームウェアが更新されるたびに使えるアプリケーションが増え、まもなくシンセサイザとしても使えるようになる、というのです。そのmidiglueが先日、ネット販売という形で一般への販売も開始されたので、改めてmidiglueとはどんなマシンなのか、紹介してみたいと思います。

日本のベンチャーsigboostが開発したmidiglue、一般発売を開始

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midiglueは118mm x 94mm x 20mmというコンパクトなサイズの機材。ここに

USB MIDI Host端子
USB MIDI Device端子
MIDI IN x 2
MIDI OUT x 2
DIN Sync Out x2 (MIDI OUTと兼用)
3.5mmアナログ IN x 2
3.5mmアナログ OUT x 2
OLED ディスプレイ
microSDカードスロット
バッテリー内蔵

というスペックが詰まっており、それを内部の搭載のコンピュータが制御する形となっているのです。

コンパクトなサイズに機能が凝縮されたmidiglue

たとえば「MIDI 端子を持たないUSBキーボードを使って昔のSC-55mkIIなどのMIDI音源モジュールを鳴らしたい」という場合、通常はPCを接続し、DAWを起動し、MIDIのセッティングをして……という手順が必要となりますが、midiglueに双方を接続すれば、それで簡単に鳴らすことが可能です。

midiglueのフロントパネル、MIDI入出力が1系統、アナログ入出力が2系統ある

また、3.5mmのアナログ入出力はCV/GATEやSYNC信号の入出力としても使えるため、これを利用することで完全にアナログ端子しか持たないシンセサイザをMIDI化させることが簡単にできるし、それをPCと接続してDAWと連携させる……なんてことも容易にできるという機材なんです。以前、クラウドファンディングを開始した際に公開された、開発者の青木海さんによる紹介ビデオがあるので、これを見てもらうと全体像がつかめると思います。

このビデオの当時はプロトタイプだったわけですが、完成した製品は液晶ディスプレイの左右に2つのPUSH対応ロータリーエンコーダーが備わるとともに、4つのボタンも装備されるなど、より使い勝手のいい機材にまとまると同時に、見た目もカッコいいデザインになっています。

midiglueのトップパネル。液晶ディスプレイの左右にロータリーエンコーダー、下に4つのボタンが用意されている

届いたmidiglue、実際試してみると、まさに自由自在に入出力ができるパッチング機材として使うことができたのですが、midiglueの最大の魅力は、プリセットとしてさまざまなアプリケーションが用意されていて、それを切り替えることで、ピッチシフターになったり、MIDIノートナンバーによって出力先を変更できるMIDIスプリッターになったり、さらにはシーケンサになったり……とまったく違う機能に変身させることができるのです。

midiglue Editorを介してファームウェアのアップデートやプリセットアプリケーションの転送を行う

しかも、リリース以来、結構速いペースでファームウェアのアップデートがされており、そのアップデートが行われるたびに、新しいアプリケーションが追加されているのです。正確にはmidiglue EditorというWindowsおよびMac用にソフトウェアがリリースされており、ここに最新のファームウェア、最新のプリセット、そしてあとで説明するノードプログラミング環境が入っているんです。

midiglueのリアパネル、MIDIの入出力1系統とUSBのHost端子、Device端子、それにmicroSDスロットがある

先日リリースされた1.1.1というバージョンで、その3トラックが扱えるシーケンサが登場したのとともに、スケールクォンタイザというとってもユニークなMIDIエフェクトなどが追加されています。そのデモをsigboostのTwitterで公開しているので、ぜひご覧になってみてください。

分かりますか?ここではmidiglueにヤマハのreface CPがUSBで接続されていますが、最初にMIDIのフレーズをシーケンサにプログラムして覚えさせ、プレイバックを始めます。その後スケールクォンタイザ機能を使うと、その後弾いたコードにしたがって、シーケンサのフレーズのスケールが変わっていくのです。単にピッチシフトしているのではないんですよね。こんな面白いシーケンサって、見たことないな……と。

PATCHを選んで再起動することでmidiglueの機能が大きく変身する

先日、midiglueの開発を行ったプロジェクトリーダーである、青木さんとオンラインミーティングをさせていただいたのですが、今後も月に1度くらいのペースでmidglue Editorのアップデートを行っていくので機能もどんどん追加されていくとのことなので、楽しみにしたいところ。でも、そのアップデートを待つだけでなく、自分でアプリケーションを作ることができるというのがmidiglueの最大の魅力ともいえる部分なんです。

nodeを接続することで自分だけのアプリケーションを簡単に組むことができる

midiglue Editorは、まさにそのためのエディタで、扱い方も簡単。midiin、cvout、knob、led……といったnode(ノード)と呼ばれるモジュールを並べ、マウス線でつないでいくだけでアプリケーションを作ることができるので、まったくの初心者でもパズル感覚で作っていくことができ、それをmidiglue本体に転送して使うことが可能です。

さらにプログラミングスキルを持っている人であれば、GitHubを通じて情報公開されているので、node自体を自分で作ったり、それを公開することも可能になっています。先日4月25日、26日にはmidiglueを使ったプログラミングを競い合うオンライン上のハッカソンが開催され、国内外から開発者が集まったとのこと。そこで開発されたもののアプリケーションの一つがこちら。

https://twitter.com/km1n_st3/status/1254381513996562433

ベースを1つの指で弾くと、それにマッチしたコードが演奏されるというものですね。応用次第でいろいろなことができそうです。

さらに、そのmidiglueの進化について、青木さんから衝撃的な情報をいただきました。それはCV/GATEやクロックの入出力に使うアナログの入出力で、オーディオの入出力ができそうであり、これを利用することでシンセサイザ化できることのメドがたった、という話。

CV/GATEの出力をオーディオ出力として使えるらしい…

そう、私は2年前にKickstarterで購入し、あくまでもMIDIやCV/GATEのパッチングツール的なものと思って入手したのですが、実は、これがシンセサイザそのもになってしまう、というのです。

それほど高性能なシンセサイザとまではいかないかもしれませんが、FMシンセくらいは動かせそうですし、チップチューン的な8bitシンセなんかもできそうです。まずはそうしたシンセサイザのnodeを発表し、MIDIで簡単に鳴らせるところからスタートしたいと思っています」と青木さん。

先日Zoomを使ってオンラインインタビューした開発者の青木海さん

またいずれは単にシンセサイザのnodeというだけでなく、オシレーターとかフィルターなどのnodeを作り、ユーザーがmidiglue Editorを使って自分なりのシンセサイザを構築できるようにしたいと思っているところです」とのこと。そこまでいくと、当初のmidiglueの打ち出していた世界を大きく飛び出た、すごい機材へと進化していきそうですね。

気になるのは、入手手段や価格ですが、青木さんによると、少量生産であるため流通には流さず、ネット販売のみとのこと。32,800円という価格ですが、現在は売り出したばかりなので、キャンペーンとして28,800円(税別、送料別。送料は国内一律1,000円)となっています。

さまざまな電子楽器のハブとして利用できるだけでく、まったく新しいシステムにできる可能性を持っている

また、初期ロットとして生産した際、若干キズや汚れがあるもの、ディスプレイがやや斜めに取り付けられたものなどがいくつかできてしまったため、型落ち品として通常価格より安く出しているとのこと。これらは極小数なので早い者勝ちではありますが、機能自体にはまったく問題ないので、チェックしてみるとよさそうですよ。

なお、このネット販売サイトが若干分かりにくかったので、少しだけ補足しておくと、カートにいれてチェックアウトすると、shopPay、GooglePay、PayPalの3つのボタンがあるので、これらを利用する人はボタンを押して進みます。一方、通常のクレジットカード決済の場合は、上記ボタンは押さずに、画面下側にEメールや氏名、住所などを入力して、進めていくとVISA、MASTER、AMEXのクレジットカードの入力画面に行くので、ここで決済する形です。

販売はsigboostのサイトでのみ行われている

青木さんによると、型落ち品はもちろんですが、正規品のほうも、それほど多くの在庫があるわけではなく、昨今の状況を考えると、次の生産がいつできるかメドがたっていないとのこと。シンセサイザとしてのnodeが用意されると、世界中から注文が殺到しそうな気もするので、まだリリースされる前に入手しておくのがいいかもしれません。

【関連情報】
midiglue製品情報ページ
midiglue Kickstarterページ
midiglueオンラインマニュアル

【価格チェック&購入】
◎sigboost ⇒ midigluemidiglue
◎sigboost ⇒ midiglue 型落ち品A
◎sigboost ⇒ midiglue 型落ち品B