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プロの制作環境が5万円台で入手可能に。新発売のApolloエントリーモデル、Apollo SoloはDTM環境に何もたらすのか?【プレゼント企画実施中!】

8月12日、米Universal AudioからApolloシリーズの新製品であるApollo Solo(Thunderbolt 3接続、Mac/Windows対応)およびApollo Solo USB(USB 3.0接続、Windows専用)の2機種がいずれも市場想定価格54,000円(税別)という値段で発売されました。Apolloシリーズとしては現在もっとも安い製品で、プロに限らず一般DTMユーザーでも比較的、手を出しやすい価格帯で登場したエントリーモデル。Soloという名前からも想像できる通り、いずれもDSPを1つ搭載したオーディオインターフェイスとなっています。

プロ御用達のオーディオインターフェイスと知られるApolloについて、「名前は聞いたことあるけれど、よく分からない」という方も少なくないと思うので、この機会に改めてApolloとは何なのか、そして今回発売されたApollo Solo、Apollo Solo USBがどんな位置づけの製品なのか、見た目がソックリなArrowとは何が違うのかなど、整理しながら紹介してみたいと思います。

Apollo SoloとApollo Solo USBがそろって発売された

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Apolloシリーズは、今回リリースされたApollo SoloおよびApollo Solo USBから、最上位機はラックマウントタイプのApollo x16(税抜実勢価格395,000円)までハードウェア単体で見ても多くのバリエーションがあり、セットで使うUAD-2というプラグインも組み合わせて考えると100万円超のシステムまであるシリーズ製品です。

プロが活用する機材として、たびたび話題になるApolloですが、これが何であるか一言では言い表しにくいのも事実。確かにオーディオインターフェイスの一種ではあるのですが、単に音の入出力を行う機材ではなく、内部にDSPと呼ばれる頭脳を搭載しており、エフェクト処理を行ったり、ミキサー処理を行ったりしてくれる独特な機材なのです。そう、普通はDAWが行う処理を、Apollo内部で行ってくれるため、DAWの負荷を大きく軽減することが可能というのが、Apolloの大きな特徴となっています。

Apolloシリーズ内蔵のDSPでビンテージエフェクトが使えるのが最大のポイント

その内部のDSPを動かす専用のソフトがUAD-2というものなのですが、これが秀逸であることが、プロが愛用する最大の理由。プロ御用達のビンテージ機材を正確にエミュレーションするプラグインが数多く揃っており、しかも単にUniversal Audioが勝手に作ったというのではなく、ビンテージ機材メーカーと共同開発したホンモノを実現しているから、プロが喜んで使っているのです。そう、昔の機材を今使うと壊れやすく、状態も変化しやすいので扱いづらいのに対し、UAD-2のプラグインなら、使い勝手も音もまったく同じながら安定して使えるから、です。さらにアナログの入力特性自体も制御するUnisonテクノロジーという技術を搭載しているのもApolloシリーズの特徴。これによって、マイクプリやギターエフェクトなどを正確にエミュレーションできるようになっているのです。

その辺の話については、これまでもDTMステーションで「ビンテージエフェクトを忠実に再現する、プロ御用達のUAD-2ってどんなもの!?」、「apollo twinでプロのレコーディング環境をそのままDTMに持ち込もう」、「超強力エフェクト満載のUAD-2を使ってみた」、「アナログ特性自体を制御するapolloのUNISONテクノロジー」といった記事でも紹介しているので、参照してみてください。

さて、前置きが長くなりましたが、今回発売されたのが以下の2機種です。

機種名 Apollo Solo Apollo Solo USB
接続 Thunderbolt 3 USB 3.0
Mac対応 ×
Windows対応
DSP数 1
オーディオ入出力 2in/2out
Unisonテクノロジー対応

プリアンプ

1
デジタルオーディオ性能 24bit/192kHz
電源 バスパワー ACアダプター
標準バンドルプラグイン UA 610-B Tube Preamp and EQ , Marshall Plexi Classic Amplifier , Teletronix LA-2A Classic Leveling Amplifier (Legacy) , 1176SE/LN Classic Limiting Amplifiers (Legacy) , Pultec Pro Equalizers (Legacy) , Precision Mix Rack コレクション , Raw Distortion , Ampeg SVT-VR Classic Bass Amp , RealVerb Pro

正面からの見た目はソックリで、見分けがつかないApollo SoloとApollo Solo USBは機能面においても性能面においてもまったく同じです。ただしApollo SoloのほうはThunderbolt 3接続で、Apollo Solo USBがUSB接続となっています。

※2020.8.20追記 I/O Matrix機能はApollo Soloのみで、Apollo Solo USBにはありません。

また、これらとソックリなもう一つの機材として2年前に発売されたArrowがあります。

Apollo Solo(左)とApollo Solo USB(右)。フロントからの見た目はまったく同じ

色が少し濃いダークシルバーという感じではありますが、内容的にはApollo Soloとまったく同じものです。個人的には2年前にArrowを買って便利に使っていたので、今回、Apollo Soloが出るという話を聞いて、「上位版が出てしまうのか……」と思ったら、名前と色が変わって、少し値下げしただけで中身はまったく同じだったので、安心したところです。

Apollo Solo(左)とArrow(右)。色違いではあるが機能、性能、形状すべてまったく同じ

Universal Audioとしては、これまでリーチできていなかったエントリーユーザー層にアプローチするためにArrowという名前にしていたけれど、逆に別のシステムのように見られて混乱させてしまうということで、Apolloに改名したということのようですね。すでにArrowは店頭在庫もほとんどなくなっていましたが、もし在庫処分などで安く放出されるようなことがあれば、“絶対買い”ですよ。

Arrow(左)とApollo Solo(右)のリアパネル。端子部分もすべて同じなので実質的に改名であることが分かる

上位版のApollo Twinなどと比較するとDSPが1つしか搭載されていないのが、Apollo Soloの弱点ではあります。そのため、レコーディングにUAD-2を用いて1つずつトラックを作成していく分にはまったく問題ないものの、マルチトラックでできあがったプロジェクトの各トラックにUAD-2のプラグインを挿して音作りをしたい…となると、たちまちDSPパワー不足となってしまうのです。

そんな場合はDSPを増設すれば解決できるという拡張性もApolloシリーズの特徴です。そのためのシステムとしてUAD-2 Sateliteというものがあります。Thunderbolt 3接続用にはUAD-2 Satelite Thunderbolt 3、USB接続用にはUAD-2 Satelite USBという製品があり、それぞれDSPを4基搭載したQUAD、8基搭載したOCTOなどバリエーションがあるので、必要に応じて選ぶことも可能になっているのです。

DSPのみを増やすのであればUAD-2 Sateliteを利用するのも手。写真はUSB接続のSatelite USB

とはいえ、DSPが1基のApollo Solo、Apollo Solo USBであってもUAD-2の凄さ、面白さは十分に味わうことができるので、UAD-2の世界に入る第一歩としては最適だと思います。LA-2Aや1176SE/LN、Pultec Pro EQなど、プロ機材として著名なビンテージ機材を再現するプラグインがいろいろバンドルされているので、それらをすぐに使えるだけでなく、これまでリリースされた数多くのUAD-2プラグインを2週間試用することも可能なので、これぞというプラグインを見つけたら個別に購入していくこともできるので楽しいですよ。ただし、「UAD沼」なんて言われているので、深入りすると莫大な投資をしてしまうことになるので、要注意ではありますが…(笑)。

Apollo Solo(左)とApollo Solo USB(右)。USB版はACアダプタを利用するので、少し形状が異なる

ところで、今回見た目もソックリで、端子形状もUSB Type-Cを採用しながら片方がThunderbolt 3、もう片方がUSBという違う規格の2つの製品が出たので、どんなケーブルを選び、PC側のどの端子に接続すればいいのか、やや混乱しそうな状況です。そのため、いろいろ組み合わせながらテストしてみたので、その点を簡単にまとめてみましょう。

Mac miniのリアパネル。雷マークのThunderbolt 3端子に接続する

まず、Thunderbolt 3接続のApollo Soloから。これはThunderbolt 2ではなくThunderbolt 3であるのが注意点。古いMacなどThunderbolt 2端子の機材とは接続できないので、気を付けてください。またケーブルも付属していないので、別途購入が必要です。Universal AudioによるとApple純正のThunderbolt 3ケーブルを使えば確実とのことですが、0.8mのもので4,500円(税別)と結構高価なので、もう少し安いサードパーティー製を使いたいところ。

今回Amazonで購入したThunderbolt 3のパッシブケーブル

ただApollo Soloの場合、バスパワーでの電源供給であることから、相性問題があり、動かないケースもあるようなのです。まあ、最近のものであれば大丈夫だと思うのですが、100W充電などと記載されたケーブルを選ぶのが良さそうです。ちなみに、Thunderbolt 3ケーブルはアクティブ型とパッシブ型があり、パッシブ型であればUSBケーブル兼用としても使えるという情報を聞いたので、先週Amazonで購入してみたところ問題なく使えました。また以前にも0.8mケーブル、2mケーブルを同じくAmazonで購入し、いずれもしっかり使えているので、最後にリンクを入れておきます。

USB Type-Cの端子ではあるが、雷マークがついている

ここ数年のMacはUSB Type-C端子のThunderbolt 3が標準になっているので、雷マークの付いた端子に接続すればOKです。一方のWindowsのほうは、まだまだThunderbolt 3搭載機はマイナーな状況ではありますが、少しずつ増えてきています。私も普段から愛用しているIntelのNUCではバッチリ動作するほか、以前にも「TB3対応のWinPCも続々登場。RazerのゲーミングノートPCとUAのArrowで強力な新世代DTM環境を構築してみた」という記事で取り上げた、Razer Bladeなども確実に動作するようです。前述の通り、Apollo SoloはThunderbolt 3からのバスパワー電源で動くからACアダプタ不要というのがすごくスッキリして使いやすいところ。バスパワーで動作するApolloシリーズはこれが唯一なので、そのためだけに導入しても損はないと思います。

普段持ち歩いて使っているCore i7内蔵のIntelの小さなデスクトップPC、NUCにもThunderbolt 3端子が用意されている

一方のApollo Solo USBも同じUSB Type-C端子を使っているものの、こちらの中を通るのはThunderbolt 3の信号ではなくUSB 3の信号というのがややこしいところ。USB 3であるため、送れる電力パワーが少なく、バスパワーで動かせないからACアダプタが必要になっています。

Apollo Solo USBは付属のACアダプタを用いて使う形で、バスパワーでは動作しない

また、規格上はWindowsでもMacでも使えるはずですが、Apollo Solo USBはWindowsのみの対応になっているので、Macで使うことはできません。試しに接続してみたところ、認識もしてくれませんでした。さらにUSB 3規格というのが重要なポイントであり接続するケーブルもUSB 3対応のものが必要で、端子形状がUSB Type-CであってもUSB 2.0やUSB 1.1のものはNGで使うことはできません。一方、PC側の端子もUSB 3対応である必要があり、青いUSB Type Aのものと、USB Type-Cの2種類の形状があり、それに合ったケーブルで接続する必要があります。

USB 3接続なので、反対側は青いUSB 3端子になっていることを確認

ここで試しにWindowsのThunderbolt 3対応のUSB Type-Cに前述のパッシブ型のThunderbolt 3ケーブルで接続してみたところ、動作させることができました。これはThunderbolt 3をUSB 3.0に変換するHUBなどが販売されていることからも分かるように、中身的にUSB 3.0の信号を送ることができるから。ただし、その場合でも電源はACアダプタが必要となります。

現状はMac版のみの提供となっているUniversal AudioのDAW、LUNA

なお、今回は触れませんでしたが、Apollo SoloをMacで利用する場合、先日Universal Audioがリリースした新しいレコーディングシステムLUNAが利用できるのも大きなポイント。これについては先日「Universal Audioの無料DAWのLUNA、本日爆誕! Console/UAD-2とシームレス。シンプルながら快適な制作環境を実現」という記事を書いているので、こちらも参考にしていただければ、と。Windows版LUNAも計画しているようなので、気長に対応を待とうと思っているところです。

以上、今回発売されたApollo SoloおよびApollo Solo USBについて、その互換性なども含めて紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?当面は品薄な状態が続きそうな感じではありますが、Apolloの入門機種として導入してみる価値は大きい面白い機材だと思います。

Apollo SoloまたはApollo Solo USBのいずれか希望製品を1台プレゼント!

今回のApollo SoloおよびApollo Solo USBの発売を記念し、DTMステーションの読者のみなさんに向けて、開発元のUniversal Audio、国内発売元の株式会社フックアップと共同で、プレゼント企画を実施します。プレゼントするのはApollo SoloもしくはApollo Solo USBのいずれか。当選された方が希望するいずれかの製品を差し上げるというものです。

今回の応募条件はDTMステーションのFacebookページに「いいね」をするとともに、フックアップのFacebookページにも「いいね」をした上で、この記事をFacebook上シェアすること、とします(このページのURL=https://www.dtmstation.com/archives/31186.htmlを直接シェアしていただいてもいいですし、DTMステーションまたはフックアップによるこの記事のURLがある書き込みをシェアしてもらってもOK)。その上で、DTMステーションのFacebookページにある「メッセージを送信」ボタンを押して

・希望製品(Apollo SoloまたはApollo Solo USB)
・使用DAW
・使用オーディオインターフェイス

をご連絡ください。

締め切りは8月31日、当選者の発表は9月1日のDTMステーションPlus!(以下のコラム参照)の番組内で行い、その後このページにおいて追記する形で行う予定です。ぜひ多くのみなさんからのご応募をお待ちしております。

DTMステーションFacebookページ
フックアップFacebookページ

※2020.8.30修正 上記の当選者の発表方法を少し変更しました

当選者発表
上記番組での抽選終了後、ここに掲載するのが遅くなってしまいました。
317名の応募をいただきました。ありがとうございます。厳正なる抽選の結果、当選されたのは
古畑 真さん
です。おめでとうございます。

 

※2020.8.29追記
DTMステーションPlus!

Apollo Solo / Apolo Solo USB特集のお知らせ

9月1日に生放送でお送りする第185回DTMステーションPlus!において「Apollo Solo / Apollo Solo USBでプロのサウンドをあなたのDTMに!」と題した特集をお送りします。ゲストにはギター弾き語りのシンガーソングライター、阿部桃子(@abemomoko_music)さん、ギタリストでプロデューサーの福地智也(@tomoya_fukuchi)さんをお迎えし、Apollo Soloを用いたレコーディングを実践していきます。ぜひ、ご覧ください。

第185回 DTMステーションPlus!
特集:Apollo Solo / Apollo Solo USBでプロのサウンドをあなたのDTMに!
9月1日 20:30~22:30
【YouTubbe Live】https://www.youtube.com/watch?v=ojX3jm8nvTI
【ニコニコ生放送】https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327610840

 

【関連情報】
Apollo Solo製品情報
Apollo Solo USB製品情報

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【動作確認Thunderbolt 3ケーブル情報】
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