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Propellerのマニアックなシンセ、Thor Polysonic Synthsizerが500円

昨年の6月にApp Storeでリリースされ、一部で話題になっていたiPad用のシンセサイザ、Thor Polysonic Synthsizerをご存じですか? 私も登場当時、ニュース記事で見かけて、試してみようと思ったまま忘れていたのです。が、先ほど、ふとiPadの有料アプリランキングを見たら2位に入っていて、おや?と思い、確認してみると新バージョンになって、大幅機能向上すると同時に、当初1,300円だったものが500円に値下がりしていたんですね。
【追記】※500円なのは8月31日までの限定特価とのことでした 

 

さっそく購入して使ってみたところ、ビックリ。こんなすごいアプリが500円で大丈夫なのか!?という超優良・大物シンセ。単体の機能としてはもちろんのこと、GarageBandCubasisなどのDAWと連携できると同時に、PC版のReasonともやり取りができるんですね。どんなシンセサイザなのか、簡単に紹介してみましょう。


機能UPして1300円から500円に値下げされた、超強力シンセサイザアプリ、Thor Polysonic Synthsizer

 


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まずこのiPadアプリ、Thor Polysonic Synthsizerの背景を簡単に説明しておきましょう。これはPropellerheadの音楽制作ツール、Reasonに入っているThor Polysonic Synthsizer(以下、Thor)という同名のシンセサイザをiPadへとそっくりそのまま移植したものです。


PC版のReasonの1つのモジュールであるThor Polysonic Synthsizer 

 

PCとiPadでは画面のサイズや形状が異なるため、画面の配置や構成は変えていますが、機能や出音自体はまったく同じであり、デザインも基本的にはPC版を踏襲したものとなっています。


6種類のオシレーターの中から使いたいものを選択できる 

 

Thorを使いたいからReasonを使っているという人も少なくないほど、強力な音源なのですが、ユニークなのは3つのオシレータが利用でき、各オシレーターにはさまざまな方式のものを設定できるという点です。具体的には、
・アナログ
・ウェーブテーブル
・フェーズモジュレーション
・FMペア
・マルチオシレーター
・ノイズジェネレーター

の6種類。つまりアナログオシレータを3つ同時に使ってもいいし、アナログ、FM、ノイズを1つずつ使ってもいいというわけですね。


フィルタも4種類用意されている 

 

さらにフィルタも
・LOパスフィルタ
・HIパスフィルタ
・コムフィルタ
・タイプ可変フィルタ
・フォルマント

と5種類から選んで、3つを同時に使え、エンベロープジェネレータもモジュレーション用、フィルタ用、アンプ用がそれぞれ独立して搭載されているなど、かなり複雑なルーティングで音作りができますよ。


CoreMIDI対応だからiRigKeysなども利用可能 

 

この画面の下のほうにキーボードが表示されているので、これを弾きながら音を確認できるし、Line6のMobileKeysIK MultimediaのiRigKeyなどiPadに接続できるキーボードがあれば、これらを使って演奏することもできますよ。


キーボードを表示させて画面をタッチして演奏することも可能

もちろん、これとは別にキーボード画面も用意されており、ここでは普通に全音階が鳴らせる鍵盤があるほか、キー、スケールを設定し、でたらめに弾いてもそれっぽく演奏できるモードも用意されています。

 

さらにルーティング、より自由度高く行うため、ルーティング専用の画面も用意されています。ここではマトリックス的に
   LFO1をオシレータ1のピッチに
   キーノートをアンプのPANに

といった具合で、各パラメータを別のパラメータへとどのようにでも接続していけるので、かなりマニアックな音づくりができますね。


画面上側でマトリックスによるルーティング設定ができる。画面下側はステップシーケンサ

 

この画面の下には16ステップのシーケンサも用意されているわけですが、せっかくなら自分の使い慣れたMIDIシーケンサ、DAWで利用したいという人もいると思います。そんなニーズに対応できるよう、Thorは各種DAWやエフェクト、レコーダーなどと連携する機能が用意されているんですね。

 

具体的には、これまでDTMステーションでも何度も扱ってきたAudiobusと、Inter-App Audioの2種類の規格に対応しています。たとえばAudiobusを使えば、Thorで演奏した内容をそのままGarageBandとかCubasis、Auriaなどにレコーディングすることができます。


AudioBusを用いて、Cubasisへレコーディング 

 

一方、Inter-App Audioを使えば、CubasisやGarageBandなどの外部音源としてThorを利用できるほか、Tabletopに組み込んで使うといったことも可能になるのですが、少し実験してみたところ、Inter-App Audioについては、まだバグがありそうです。CubasisやTabletopからThorが見えるけど、選択しても音が出なかったり、GarageBandでは、そもそも選択肢として見えなかったり……。この辺は、次回のバージョンアップに期待したいところです。


Inter-App Audioのほうは、どうもバグがありそう…… 

 

もう一つ、ポイントとなるのがPCとの連携です。まあ、MIDIを使えば普通に外部音源として使えるのはThorに限ったことではありませんが、冒頭で紹介したとおり、これはReasonの音源を切り出したものであり、まったく同じシンセです。そのため、音色データを共有することができ、iPad版のThorで作ったデータを、PC版のReasonに読み込ませれば、同じ音が再現できるし、その逆も同様です。


iTunes経由で音色データをiPadとPC間でやり取り可能

 

実際に音を聴いてみると、まったく同じ音が出るので、結構楽しいですね。オーディオインターフェイスが違うと、当然トーンの違いはある程度出てきますが、SteinbergのUR44PreSonusのAudioBox 44VSLなどようにPCでもiPadでも共通で使えるオーディオインターフェイスを使えば、違いが分からないですよ。

 

以上、Thor Polysonic Synthsizerについて紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?Inter-App Audioが、まだうまく動かないのが、“玉に瑕”といったところではありますが、これだけの内容なら1,300円でも、即ダウンロードではないでしょう!