【アナログ系】①録音マイクの高域周波数性能 :40kHz 以上が可能であること。②アンプ高域再生性能 :40kHz 以上が可能であること。③スピーカー・ヘッドホン高域再生性能 :40kHz 以上が可能であること。【デジタル系】①録音フォーマット:FLAC/WAVファイル96kHz/24bit以上が可能。②入出力 I/F:96kHz/24bit以上が可能であること。③ファイル再生:FLAC/WAVファイル 96kHz/24bit に対応可能。④信号処理: 96kHz/24bit 以上の信号処理性能が可能。⑤デジタル・アナログ変換:96kHz/24bit以上が可能。
これらのファイルをWindows Media PlayerやiTunesを使って、再生することもできますが(FLACは非対応)、とくにWindowsの場合、これらで再生したのでは、本来の音質を堪能することができません。というのもWindows標準のサウンド機能を使うと、音が劣化してしまうからです。これについての細かな技術的な話は以前、AV Watchの連載で書いているので、そちらを参考にしてもらうとして、この劣化現象を避けるためにはASIO対応のプレイヤーソフトを使えばいいのです。
地味なソフトではあるけれど、Windowsならfoobar2000がおすすめ
AudioGate3やMedia Monkeyなど、いくつかのソフトがありますが、中でも人気なのがフリーウェアのfoobar2000。シンプルで派手さはないプレイヤーなのですが、無料だし、拡張性が高いので、ユーザーが多いのです。ただ、海外のソフトであり、ASIOもオプションでのサポートであるため、初めてのユーザーにとっては、わかりにくい点もあるので、使えるようにするための手順を簡単に紹介しておきます。
初回起動するとQuick Appearance Setupが出てくるがそのままOKをする
これを起動するとQuick Appearance Setupという画面が現れるので、そのままOKをして一旦終了。続いて、先ほどのfoobar2000サイトに戻り、ComponetsのところにあるASIO support 2.1.2をダウンロードして、これを起動します。するとfoobar2000が立ち上がり、「foobar2000 Componet Installer」という画面が出てくるので、そのまま「はい」をクリックします。
これで組み込まれるのですが、ここで油断してはダメ。最後にApplyというボタンをクリックし、承認すると、「Applying these changes requires foobar2000 to restarted.Continue?」と表示するので「OK」クリックし、foobar2000が再起動するとASIO対応の完了です。
さらに、UR12のASIOを認識させるためには、さらにもう少し作業が必要です。FileメニューからPreferenceを選択して、Preferencesのダイアログを表示させ、左側のメニューにあるPlaybackの中のOutputを選択すると、一番上に出力先のデバイス一覧が表示されます。
この中に「ASIO:Yamaha Steinberg USB ASIO」というのがあるので、これを設定することで、ようやく完全な形でハイレゾ再生ができるようになるのです。
と、ここまでWindowsでの再生について見てきましたが、Macの場合は、そんな面倒なことをしなくても標準のCoreAudioドライバで音質劣化などの問題なく再生できるので、iTunesで鳴らしてもOKですよ。
ただ、より高音質で再生したいという場合は、ハイレゾ専用のプレイヤーを使うといいと思いますよ。個人的にはAudirvana Plusがおすすめ。見た目にもカッコイイし、さらに高音質化を図るための設定方法が用意されているなど、マニアックに楽しむことができますからね。
そのほか、UR12を使ったハイレゾサウンドの再生としては、iPhoneやiPad、Androidを使った環境を構築することも可能です。そう、前述のとおり、UR12はUSB Audio Class 2.0対応のデバイスであり、リアパネルにPOWER SOURCEというスイッチが用意されているのがポイント。これらのスマホやタブレットの場合、UR12を駆動するだけの電力供給能力がないので、POWER SOURCEをmicroUSBに切り替えた上で、ここにACアダプタで電源供給するのです。
ハイレゾの音源を再生するのであればiOSデバイスならONKYOのHF PLAYERやKORGのiAudioGateなんかを使うといいですね。またAndroidデバイスにもONKYOのHF PLAYERがフリーウェアとして存在しているほか、USB Audio Player PROなんかを使うのがいいと思いますよ。
以上、駆け足な感じではありましたが、UR12を使ったハイレゾ再生環境の作り方について簡単に紹介してみましたが、参考になったでしょうか?最近、どんどんコンテンツが増えてきているハイレゾ音源を、オーディオインターフェイスを使ったシステムで楽しんでみるのは、やっぱりいいですよ。もちろん、再生だけでなく、DAWを起動させれば、そのままDTM環境に変身してくれるわけですから、いろいろな使い方ができると思います。
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