ネット通販最大手であるAmazon。DTM機材やソフトをAmazonで購入している人もかなり多いのではないでしょうか?そのAmazonでは、毎年売り上げの状況をまとめてランキングを発表しているのってご存知でしたか?そのランキングとして、今年2017年の結果(集計期間: 2016年11月14日~2017年11月15日)がまとまり、12月1日に発表されました。このランキングは楽器のみならずあらゆる商品カテゴリごとに年に2回発表されており、大きなシェアを持つAmazonですから、世の中の状況を把握する上でも参考になりそうですよね。

以前もお伝えした通り、現在DTMステーションとAmazonとでコラボ企画を実施中でAmazon内に「さあ、DTMをはじめよう」というコーナーが設置されています。そのコーナーに関連して「Amazonランキング大賞2017の楽器カテゴリページ」として、DTM関連の各カテゴリのランキングが発表されたのです。計8つのカテゴリでの発表がされていますが、今回はオーディオインターフェイス、DAW、ソフトウェア音源、モニターヘッドホンの4つについて、その順位と、各製品について簡単に紹介してみたので、順に見ていくことにしましょう。


Amazonのランキング大賞2017が発表。それに関連し「さあ、DTMをはじめよう」にもランキングが発表に

■オーディオインターフェイス
DTMをする上で必須のハードウェアであるオーディオインターフェイス。これを通じてレコーディングを行ったり、音を出力してモニターするわけですが、各社とも高性能化を図る一方で低価格化も進んでおり、競争がもっともデッドヒートしている場でもあります。

第1位

文句なしのコストパフォーマンス抜群の高性能オーディオインターフェイス。2入力2出力で24bit/192kHzに対応。ベストセラーにもなったUR22の後継機で、アナログ入力段のダイナミック・レンジは101dBに、周波数特性20Hz-22kHzとスペック的にも高水準。PCでの使用はもちろんのこと、クラス・コンプライアント対応で外部電源供給も可能なため、Lightning-USBカメラアダプタ経由でiPhoneやiPadと接続して使うこともできます。録音やミックス機能を搭載したCubase AIやiPad 用のマルチタッチ DAWアプリCubasis LEも付属しているので、別途DAWソフトやアプリケーションを購入することなく、自宅から外出先まで幅広い環境での楽曲制作が可能です。
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第2位

エントリーモデルであると同時に、プロのモバイル用デバイスとしても十分なスペックをもつオーディオインターフェイス UR12。マイク入力は1系統、ギター入力も1系統に限られますが、1人でDTMするには十分なスペック。YAMAHAが誇るマイクプリアンプD-PREを搭載し、24bit/192kHzに対応しているから音質的にも十分。Cubase AI 9も付属しているので、別途DAWソフトを購入することなく楽曲制作を開始できます。
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第3位
iPad/iPhone/iPod touchさらにはAndroidのヘッドホンジャックに接続し、マイクやギターをつないで録音できる小型のインターフェイスです。単三電池2本を入れることで、ファンタム電源の供給が可能になり、コンデンサーマイクでの高音質なレコーディングができます。App Storeで販売されているギターエフェクターを起動してギターを接続すれば、ロックなギターサウンドを出力するエフェクターにもなります。
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ランク外:DTMステーションPickUp

iPhone/iPadはもちろん、Windows、Macでも利用可能なギター/ベース用のモバイル・オーディオインターフェイス、iRig HD 2。コンパクトながらも24bit/96kHzに対応しており、高品位なレコーディングが可能です。モニター音量も調節可能なヘッドホン出力端子、アンプ接続用の1/4インチ標準アウト端子も装備。17,280円の人気ソフトAmpliTube 4 for Mac/PCおよび2,400円のAmpliTube for iOSフルバージョンが付属するのも魅力です。

ランク外:DTMステーションPickUp

先進のMEMSマイクロフォンとDSP機能を搭載したプリアンプ・ユニットの組み合わせから成るアコースティック・ギター専用デジタル・マイク・システム。アコギに取り付けるだけで、アコギの自然で暖かみのあるサウンドをキレイに録ることが可能で、この捉えたサウンドをDSPで加工した上で、アナログのまま出力することも、USBでPCに送ることも可能。USBクラスコンプライアントなので、Lightningカメラアダプタ経由でiOSへの接続もできます。

■DAW
DTMにおける中枢となるソフトウェアがDAW=Digital Audio Workstationです。現在、多くのオーディオインターフェイスにもそのエントリー版が付属していますが、より本気で使うとなった場合、どれの人気が高いのか、見ていきましょう。

第1位
2017年11月にバージョンアップしたCubaseの最高峰となるのがCubase Pro 9.5です(Amazonのランキング調査ではCubase Pro 9で集計)。5年連続国内人気ナンバーワン(DTMステーション調べ)のDAWで、作曲からミックスダウンまで、DTMで必要なことは何でもできるソフトです。新オーディオ・エンジンは従来の倍となる64bit精度の浮動小数点処理が採用され、音質が向上しました。また、ダイレクトオフラインプロセッシング、ゾーニング2.0、オートメーションカーブ、メトロノームなどの機能強化によりさらに使いやすくなりました。新しいプラグインウェーブテーブルシンセ「FLUX」もHalion Sonic SEヘ追加され、流行りのシンセサウンドを作ることも可能です。初心者から上級者まで、Win/Macユーザー、誰にとっても使いやすい定番DAWです。
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第2位
2017年のDTMステーション調査でもシェアNo.1となったDAW、CubaseのエントリーモデルCUBASE ELEMENTS 9.5です(Amazonのランキング調査においてはCubase Elements 9で集計)。MIDIの打ち込みからオーディオのレコーディング、エディット、ミックスまで楽曲制作に必要な機能を搭載しています。WindowsでもMacでもまったく同じように使うことが可能です。ユーザー数が多いDAWであるだけにネット上にも数多くの情報があるので、初心者にとっても安心して使えるのも嬉しいところです。
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第3位
Singer Song Writer Lite 9
国産DAWとして実績のあるインターネット社のAbilityの下位バージョンに相当するもので、MIDI機能、オーディオ機能を兼ね備えた初心者向けソフトです。初心者用とはいえ、打ち込みもオーディオ録音もでき、強力なエフェクトも備えた本格的音楽制作が可能です。また鼻歌でメロディーを入力したり、簡単に伴奏制作ができるなど、初めてDTMをする人にとっても便利な機能が数多く搭載されています。
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ランク外:DTMステーションPickUp

EDM制作用途にピッタリで、特に海外EDMの多くはFL STUDIOで制作されているなど、世界的にも人気の高いソフトです。簡単にリズムやベースの入力が可能でエッジの効いたサウンドをすばやく作り上げていくことが可能です。ユニークなのは一度買えば、将来のバージョンアップはすべて無料でできること。このクロスグレード版はすでになんらかのDAWを持っているユーザーが対象で、解説本PDFも付属しているお得な製品です。
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ランク外:DTMステーションPickUp

サンプラー、アレンジャー、ミキサー、FXなど、さまざまな機能を搭載したハードウェア/ソフトウェアの統合システム MASCHINE MK3。新世代のMASCHINE MK3はオーディオインターフェイス機能も装備し、ソフトウェアのMASCHINE及びKOMPLETE 11 SELECTもバンドルされているので、これ一台で音楽制作を完結することができます。従来の形で音楽制作していた人でも、今までとは違ったアプローチで直感的に楽曲制作が可能になります。
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■ソフトウェア音源
いまや音源はハードとしての楽器よりも、ソフトが中心の時代。DAW上でプラグインとして動作させるのが一般的となっています。Amazonの集計ではVOCALOID、さらには喋るソフトのVOICEROIDもここに分類されているのですが、どんなソフトウェア音源があるのか見ていきましょう。

第1位

言わずと知れたVOCALOIDの最新版、VOCALOID4を使うためのエディタ・エンジン部分です。これと初音ミクやMegpoid、結月ゆかりなどを別途購入し、これらと組み合わせて歌わせるのですが、特筆すべきは、このソフトにCubaseのエントリー版、Cubase AI 9.5が付属していること。つまり、これを入手すればCubaseが手に入った上で、VOCALOID機能も利用できるという製品なのです。VOCALOIDを使った作品を作りたいという人は、まず入手すべき基本ソフトとなっています。
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第2位

VOICEROIDはAHSが発売する製品で、流暢な日本語でしゃべってくれる音声合成ソフトです。VOCALOIDが歌詞と音符を入力すると歌を歌うのに対し、VOICEROIDは日本語のテキストを入力すると、そのまま喋ってくれるというもの。何の調整もしなくても、驚くほど違和感のない日本語で喋ってくれますが、必要に応じて話速やイントネーションなどを調整することもできます。
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第3位

VOCALOIDのキャラクタの一つとしても人気の高い結月ゆかりですが、ソフトの売れ行きという面では、喋る音声合成ソフトのVOICEROIDのほうが上となっています。VOICEROID2版となり、速度、ピッチ、抑揚だけでなく、怒り、悲しみ、喜びといったパラメータも調整できるようになり、より表現力が高くなっているのが特徴です。
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ランク外:DTMステーションPickUp

DTMユーザーが憧れる業界標準のプラグイン・パッケージ KOMPLETE 11。プロ御用達ソフトなため、すごく高価なイメージがありますが、KOMPLETE 11 SELECTは手ごろな価格で入手可能なエントリーモデルです。エントリー版とはいえMASSIVEやMONARKをはじめ人気のプラグインが11種類セットとなっています。上位バージョンへのアップデート版も用意されているので、まずはこの製品から導入するのがおすすめです。
※現在「SAVE ON KOMPLETE」というキャンペーンを実施中で、KOMPLETE 11KOMPLETE 11 ULTIMATEKOMPLETE AUDIO 6が期間限定(2018年1月9日まで)で通常価格より安くなっています!
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ランク外:DTMステーションPickUp

サンプリング音源ではなく、ベースの物理的構造を元に計算によってベースサウンドを生み出すフィジカルモデリング音源です。驚くほどリアルなサウンドで、さまざまなタイプのベースを再現してくれます。サンプリングではないから、プログラム容量も極めて小さく、SSD/HDDの圧迫もありません。IK製品の登録ユーザーが低価格で購入できるクロスグレード版となっています。

■モニターヘッドホン
DTM用途であるモニターヘッドホン。普通のリスニング用ヘッドホンと異なり、聴き心地重視ではなく、いかに正確な音であるかを重視したものです。比較的高域がしっかり出る傾向にあり、楽器やボーカルなど、個々の音を細かくチェックすることが可能です。


日本が世界に誇る音響機器メーカー「オーディオテクニカ」のエントリーモデルのモニターヘッドホン。このATH-M20xはもちろんリスニング用としても使用可能ですが、メイン用途はDTMや音楽制作向け。聴き心地というよりも原音に忠実に再生するとともに、細かな音まで正確に聴き取れるということにフォーカスを当てた作りになっています。そのため楽曲を制作する上で必要な情報を正確に再現してくれるのです。低価格ながらも広帯域でフラットな特性、解像度の高いモニタリングを実現している製品です。

第2位

SONYとソニー・ミュージックエンタテインメントによる共同開発で、1989年に発売されてから現在に至るまで業界標準であり続けるモニターヘッドホンです。プロのレコーディングスタジオに常備されていることも多く、高い耐久性とクリアな音質を兼ね備えています。DTM用途にも最適で、音楽制作における音づくりからミックスまで幅広く使用できます。

第3位

日本が世界に誇る音響機器メーカー「オーディオテクニカ」のモニターヘッドホン。全帯域のバランスが良く、高音域低音域ともにレンジの広いサウンドです。密閉型モデルなので遮音性が高く、屋外の使用でも周りの音を軽減し聴きたい音を確認できます。また、ケーブルの着脱式、折り畳み機構により持ち運びに便利な作りになっています。

ランク外:DTMステーションPickUp

海外の音楽シーンで広く使われているプロ向けのモニターヘッドホン、オーディオテクニカ「Mシリーズ」のミドルレンジにあたるモデルです。解像度が高く、空気感や余韻などの繊細な部分も正確にモニタリングできます。低音域の再現度もよく、定位もしっかりしているので、DTMでの音楽制作に最適です。

ランク外:DTMステーションPickUp

オーディオテクニカのモニターヘッドホン、ATH-M30x、ATH-M40xの上位版に位置づけられるモニターヘッドホン。高域の解像度がいいのはもちろんのこと、φ45mmという大口径で強磁力のドライバーを採用しているため、低域もしっかり出せるのがポイント。90度の反転モニター機構となっているため、片耳モニタリングも可能。Amazon限定のガンメタグレー。

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