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PC内蔵オーディオI/Fとして使えるSoundBlaster X-Fi Titanium HD

DTMのシステムとしてデスクトップPCを使っている人は少なくないと思います。私自身もその一人であり、なるべくシンプルで高速なマシンが欲しいという観点から自作(といってもベアボーンですが)しているのは以前も記事に書いたとおりです(Sandy Bridge対応PCでこの夏は節電だ)。そんなマシンに関する相談を受けることもよくあるのですが、ここ最近で何度か質問されたのが、内蔵オーディオインターフェイスでいいものがないか、ということ。

 

一昔前は内蔵が主流だったのに、今探すと皆無に近いんですよね。試しにサウンドハウスで探したら基本的に十万円超で手が出せません。ふと思いついたのが現行のSound BlasterであるSound Blaster X-Fi Titunium HDという製品。実はちょうど2年前に発売された際、AV Watchでレビュー記事を書いた機材が手元であったので、改めてDTMで使えるか試してみました。


PCI Express対応のSound Blaster X-Fi Titanium HD


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DTM用のオーディオインターフェイスというと現在はUSBが主流。私も普段USB 2.0接続のものを使っていますが、せっかくシンプルに作ったデスクトップPCが外付け機材によってグチャグチャしてしまう……と不満に思うことは確かにあります。同様にできるだけスッキリ収めたいという観点から内蔵のオーディオインターフェイスを求める人も少なくないでしょう。ところが、前述のとおり、今、売ってないんですよね。


私のPCのPCI Express端子に接続

 

それなら、昔のものを入手すればいいではないか、と思うかもしれませんが、それも不可能なんです。というのは、以前いろいろあった内蔵オーディオインターフェイスは、みんなPCIバスです。でも、最近のPCはPCI Expressバスに替わってしまっていて、実際私のマシンにもPCIバスはありません。そして、PCI Express対応のオーディオインターフェイスがほとんどないんですよね。

 

というわけで、Sound Blaster X-Fi Titanium HDを使ってみました。使用するスロットは1つだけですから、場所もとらず、デスクトップPCにスッキリと収まります。また、入出力端子もすべて、このボード上に用意されているため、ブレークアウトケーブルやブレークアウトボックスなどを使用しないというのも、シンプルで嬉しいところです。


マシンのリアはスッキリ。入出力は金メッキのRCAやオプティカル、ステレオミニになっている

まあ、Sound Blasterというと、「ゲーム用でしょ」と言われそうですが、これ、結構よくできているんです。以前のAV Watch記事を見ても分かるとおり、オーディオ性能は下手な高級オーディオインターフェイスを遥かに上回っているし、アナログ入出力に加え、オプティカルのデジタル入出力も備わっているんです。

 

さすがにファンタム電源を供給してコンデンサマイクを使う……といったことまではできませんが、ライン入力があるので、マイクプリアンプ経由で入力することは可能であるほか、エレクトレットコンデンサマイクを直接接続して使うことは可能。ヘッドフォンジャックも独立して備わっています。デジタルオーディオ的には24bit/96kHzまでサポートされ、もちろんASIOドライバも利用可能になっています。


もちろんASIO対応。レイテンシーは1msecでも安定して動作した

試しにCubaseでセッティングしてみたところ、ASIOドライバとして認識され、バッファサイズを最小にしたところ、1msecまで詰めることができ、音切れもまったくなく快適に使うことができました。


CubaseにASIOドライバとしてセッティング

見かけ上は14IN/18OUTのオーディオインターフェイスとして見えます。ただし、これはカード内部でミックスされる信号も含まれているため、こう見えているだけで、実質的には6IN/2OUTという仕様のようです。そう、入力はライン、マイク、デジタルのそれぞれで独立して使えて6ch分。一方、出力はライン、ヘッドホン、デジタルとあるものの、こちらはすべて同じ信号が出力されるという仕様のようです。


ASIOドライバとしては見かけ上14IN/18OUTとなっている

とりあえず、このライン出力をパワードモニタースピーカーにつないで使ってみましたが、結構いい音ですよ。今回いじってはいませんが、マニアな方なら搭載されているオペアンプを交換するといったこともできるようですね。

 

また、面白いのは内蔵ミキサー。Sound Blaster X-Fi Titanium HDではドライバの設定によってオーディオリスニング用のエンターテインメントモード、ゲームモード、そしてオーディオクリエイションモードという3つのモードがあるのですが、DTM用途であれば、オーディオクリエイションモードで利用します。


オーディオクリエーションモードでのミキシングコンソール画面

 

これを使うとミキシングコンソールが現れ、DAWの外側でミキシングが可能になっています。まあ、DAWを使っていれば、それほど重要ではないかもしれませんが、これを利用することで、仮想的に18OUTのオーディオインターフェイスとして利用でき、これを2MIXにして出力する形になります。またインサーション、センド・リターンの形で、オートワウ、コンプレッサ、コーラス、リバーブ、ディストーション、パラメトリックEQ、フランジャ、ボーカルモーファ……といったエフェクトが使えるのもポイント。もちろん、これらはX-FiのDSPチップが処理するため、CPUパワーは食いません。


SoundFont対応の高性能MIDI音源としても利用可能

 

しかし、それより個人的に気に入っているのは、Sound Blaster X-Fi Titanium HD自身がシンセサイザ音源としても使えるという点。そう、E-MUが開発したエンジンが搭載されているから、内蔵されているのに、外部MIDI音源として扱えるのです。VSTインストゥルメントではないから、CPUパワーも食いませんしね。標準の音色は、ただのGM音源なので、それほど期待するほどのものではありませんが、SoundFontに対応した本家の音源ですから、世の中にある膨大なSoundFontのサウンプリングライブラリが利用できますよ。試しに以前入手したE-MUPROTEUS音源を使ってみたところ、抜群なサウンドでした。

 

以上の通り、Sound Blaster X-Fi Titanum HDは、DTM視点で見ても、結構使える内蔵のオーディオインターフェイスだと思います。もっとも、本来、この製品がコンセプトとしているのは、「オーディオリスニング」や「リスニングを楽しむための、録音機能」といったところであり、当然、ここでも高いパフォーマンスを発揮してくれます。

 

X-Fi Crystalizer」という機能を使うことで、圧縮オーディオで欠けた高音域を補うことができたり、エンターテインメントモードにすることで、まさにオーディオ機器として使うことが可能になり、リスニング用のエフェクトやEQを使うことも可能です。


オーディオリスニング用のエンターテインメントモード

 

またASIOドライバを利用してfoobar2000Winampなどを使って、高音質再生を行うということも可能なので、かなり幅広い用途での利用が可能になると思います。

価格的には2万円弱と手ごろなので、いまPCI Exxpress対応の内蔵オーディオインターフェイスが必要というのであれば、悪くない選択だと思いますよ。

 

 

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