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R-MIXがVSTプラグインとして搭載されたSONAR X2

SONARの新バージョン、SONAR X2が11月下旬に国内で発売されることが先日、Rolandから発表されました。アメリカでは9月下旬に発売されるそうですが、日本語化作業も着々と進められているようで、先週、日本語版のβを入手することができました。

 

今回のバージョンアップでは、ユーザー・インターフェイスを改良し、各種データの編集・視認性を向上させるなど、100を超える機能強化が図られているのですが、やはり最大の目玉はR-MIX機能の搭載です。実際、SONARにR-MIXが統合されると、どんなことが可能になるのか、ちょっと使ってみました。


11月下旬に発売されるSONAR X2 PRODUCERにはR-MIX機能が搭載


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SONAR X2SONAR X1と同様、PRODUCERSTUDIOESSENTIALの3ラインナップとなっており、今回使ったのは上位版のPRODUCER。オープン価格で実売が79,800円前後になるとのことでしたから、値段的にはSONAR X1と変わらないようです。59,800円前後と、SONAR X1と比較して2万円近い大幅な値下げとなっています。


価格的にはSONAR X1と同様。PRODUCERの場合、実売で79,800円前後

その最上位のPRODUCERのみに搭載されているのが「R-MIX SONAR」です。そう、あのR-MIXをSONARに統合させたというものなのですが、SONARのメニューの中に組み込まれたのかな、と思っていたら、そうではなくVSTプラグイン、つまりエフェクトとして搭載されたわけです。もっとも、自由に利用可能なVSTプラグインというわけではなく、他社のDAWからは使えませんでした。


R-MIX機能はVSTプラグインのエフェクトとして搭載されている

 

では、エフェクトとしてR-MIXが搭載されると、どんなことができるのでしょうか?単体で販売されているR-MIXとはいろいろと違う使い方ができそうなので、いろいろと試してみました。


オーディオトラックに組み込むと普通にR-MIXとして使える

 

まずは、トラックにCDからリッピングしてきたオーディオを置いて、ここに「R-MIX SONAR」を組み込みます。この状態で再生させると、まさに製品版のR-MIXと同じように利用できます。また、基本的には窓を設定して、その内側と外側のレベルを調整することと、エフェクトノイズキャンセルのパラメータがあるだけなので、扱いも簡単です。


R-MIXをひとつのオーディオトラックに対して複数組み込むと…

 

R-MIX SONARの面白さはここから。これはプラグインだから、1つのオーディオに対して、R-MIX SOANRをダブル、トリプルで掛けることができるのです。たとえば1つ目の設定で、窓の内側のレベルを落とし、マイナスワンの状態にしたとしましょう。ここで2つ目では、窓の場所を移動させて、その窓の内側のレベルを落とせば、そこも消すことができますよね。つまり、製品版のR-MIXではできなかった窓の複数設定が可能になるわけなのです。


実質的に複数の窓を設定することが可能になる

窓の内側を消していく方法の場合、R-MIX SONARを直列に複数接続していけばよかったわけですが、窓の外側を消していく場合はどうしたらいいでしょうか?つまり、ボーカルとギターを取り出したい、といったケースです。そのときは、予めオーディオトラックを2つ作って同じデータを置き、それぞれにR-MIX SONARを組み込んでいけばいいわけですよね。


VX64_VocalStripなどを掛けることで、さまざまな効果が出せる

 

R-MIX SONARにもR-MIX同様にエフェクトが搭載されており、ディレイやリバーブが掛けられるようになっています。ただ、せっかくSONAR X2で使うのですから、数多く用意されているプラグインエフェクトを使ったほうが音作りの範囲も広がりそうです。たとえば、ボーカルを抜き出したものにVocalStripを掛けてみるとか、ギターを抜き出したものに、新搭載のギターエフェクト、TH2 PRODUCERを掛けてみるなど……。この辺も製品版R-MIXだけではできなかったことですよね。


新たに搭載されたギター用エフェクト、TH2 PRODUCER

 

もうひとつ特筆すべきことが、オートメーションについてです。製品版のR-MIXも窓の位置や大きさ、各レベルの動きなどを記録することができましたが、もちろんR-MIX SONARでも同様のことは可能です。ほかのエフェクトと同様に、「W」スイッチをオンにしておけば、各パラメータの動きをすべて記録することができ、「R」スイッチがオンになっていれば、その動きを再現することができるのです。


R-MIX SONARの「W」ボタンをオンにしておけば、パラメータの動きを記録できる

 

そしてR-MIX SONARというエフェクトは周波数帯域と左右のパンをパラメータとした効き具合の非常にいいフィルターと捉えることも可能。そのフィルターの動きを記録できるわけですから、一般のフィルターとは一味も二味も違う演出も可能になるわけです。

 

ところで、前回書いた「ローランドのR-MIXはどこまで実用に耐えるの!?」の記事でも見てきたとおり、R-MIXの技術は万能ではなく、曲のミックス状態によって得意・不得意が出てきます。ただ、曲全体ではなく、ある一部分から、ひとつの音を抜き出したい、そしてそれをサンプリングしたい、という場合には結構使えます。たとえばある曲の中で使われていたスネア。これが欲しいといった場合、R-MIX SONARで予め狙いをつけておきます。その上で、1曲通して再生すると、結構キレイに抜ける部分があるケースも多いので、それを別トラックにバウンスして、必要な処理を行ったうえで、DropZoneのようなサンプラーに読み込ませれば、かなり使えますよ!


ノイズキャンセル機能を利用することもできる

 

もうひとつレコーディングにおいて便利なR-MIX SONARの使い方があります。それが、R-MIX SONARの「NOISE CANCEL」機能です。TYPEとしてはヒスノイズハムノイズウィンドノイズ(風切り音)、エアコンノイズの4種類があり、これらを結構キレイに取り除くことができます。もちろん、予めノイズが入っているのが分かっているときには、原因を探ってノイズが入らないようにしてから録音すべきですが、すでに録音したものにノイズが入っている場合は、R-MIX SONARが大きな威力を発揮してくれます。とくの電源系のハムノイズが入ってしまっている場合、またリニアPCMレコーダーで屋外でレコーディングした際などに風切り音が入ってしまった場合などには、ぜひ使ってみることをお勧めします。

 

SONAR X2の新機能全体を紹介すると、膨大になってしまうので、今回は目玉機能であるR-MIX SONARに焦点を絞って見てみましたがいかがだったでしょうか?個人的には、製品版のR-MIXで欲しいと思っていた機能、ちょっと物足りないと感じていた部分などが、SONAR X2に統合されたことで、ほぼ解消されたという気がしています。

 

ほかにも、いろいろな応用法があると思いますが、面白い使い方など思いついたら、ぜひ教えてください。

 

なお、前述のとおりSONAR X2の発売は11月下旬ですが9月22日以降にSONAR X1を購入した人は無償アップグレードの対象になるとのことですので、もう安心して買って大丈夫そうですよ。

【追記】
Twitter経由で質問があったので補足します。
製品版のR-MIXでは44.1kHz、48kHzしか使うことができませんでしたが、プラグイン版であるR-MIX SONARでは96kHzでも192kHzでも利用できるのも大きなポイントです。ただし、R-MIX SONARに内蔵されているエフェクトは内部サンプリングレートを最大48kHzで処理しているため、48kHzより高いサンプリングレートのプロジェクトでエフェクトを使用する場合は24kHzより高い周波数成分は常にフィルタリングされます。このエフェクトをBYPASSしている場合は、プロジェクトのサンプリングレートに応じた周波数帯域が処理されます。

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Commentsこの記事についたコメント

4件のコメント
  • けんず

    1番に注意が必要なのは、
    パソコンのスペックがWIN7以上だと言うのが困りものです。
    現在、現役でWINのVISTAマシンで何も困っていないのに
    今回はアップデートをする意欲を失いました。(^_^;)
    ローランドさんのスペック情報。
    http://www.roland.co.jp/products/jp/SONAR_X2_PRODUCER/

    2012年10月17日 12:40 PM
  • 藤本健

    けんずさん
    こんにちは。確かにWin7限定なんですね。知りませんでした。
    個人的にはWin7、DTM環境としては非常にいいので、アップデートしてもいいのでは…とは思いますが、Vistaで満足しているなら…ですよね。
    本当に動かないのか、今度Rolandさんにも確認してみます。

    2012年10月17日 5:30 PM
  • けんず

    本家のトライアル版でも昨日発売された正式版でも
    とりあえずインストールできました。(*^_^*)
    動作も安定していて大丈夫のようです。
    O/S WINDOWS VISTA 32

    2012年11月24日 4:18 PM
  • 藤本健

    けんずさん
    こんにちは。
    すみません、Rolandと話をする機会がないままになっていました。
    とりあえず、無事動いてよかったです。
    動作報告、助かります。ありがとうございました。

    2012年11月24日 5:19 PM

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