デジタル圧縮時の音質劣化を再現するユニークなLo-Fiプラグイン、Goodhertz Lossyが今なら半額

これまで何度かDTMステーションでも紹介したことのある、シンプルなUIと高いサウンドクオリティーが特徴のプラグインメーカー、Goodhertz(グッドヘルツ)。以前クリストファー・ノーラン監督の映画「TENET (テネット)」でも使用されたGoodhertzのプラグインPanpotを紹介した際には、かなりの反響がありました。そんなGoodhertzは、いくつもユニークなプラグインを開発しているので、今回はその中からLossyをピックアップしてみようと思います。

Lossyは、低ビットレート特有なMP3ディストーション、8bit風なレトロサウンドを生み出せるプラグインで、Lo-Fi Hip Hopなどのジャンルにも活用できるというもの。デジタル音源を低クオリティで圧縮したときの「シュワシュワ」した音を再現できるという尖ったプラグインなのですが、「あえてそんな圧縮したような音を曲で活用したい」、「こんなプラグインを探していた」という方もいるのではないかと思います。記事最後にあるクーポンを利用することで6月30日まで税込7,550円が3,775円と半額になるセールも実施しているタイミングなので、実際、どんなプラグインなのか紹介してみましょう。

圧縮時の音質の悪さを再現するユニークすぎるプラグインGoodhertz Lossy


まずは、Lossyがどんなプラグインなのか、動画があるのでご覧ください。

MP3やAACなどデジタル圧縮したときの音質劣化を再現するものになっているのですが、こんなプラグイン、これまでなかったように思います。日本では、まだまだ知られていないプラグインではあるのですが、本国アメリカではGoodhertzの製品群の中で上位の売り上げがあるのだとか……。

MP3の音にするならわざわざプラグインなど使わなくても、MP3にエンコードすればいいのでは……とも思いましたが、このビデオのようにオートメーションを使って、だんだん劣化させていく…といった演出はプラグインじゃないとできないですからね。

オールマイティに使えるタイプのプラグインではなくて、使いどころが限られているプラグインだとは思いますが、これでしか出せない音があるので、ローファイ系の音楽を作っている方であれば、チェックすべきソフトではないでしょうか。アナログのビンテージ感を出すのではなく、デジタルの劣化を再現するのは、ありそうでなかった発想だと思います。ちなみにLossyを開発するにあたり、どういった経緯があったのか、Goodhertzのサイトの情報によると

2014年の6月、Goodhertzの友人Tyler Duncan(高名なプロデューサーであり、ミックスエンジニア)は、あるドラムフィルを2001年のサウンドにしたいと思っていました。それはKaZaA(訳注:ファイル交換ソフト)からリッピングした低レートのMP3ファイルのような音です。

私達は、すぐに彼の要望を理解しました。それは、デジタルが登場した第二のレコーディングフォーマット以来、人々は以前の記録フォーマットの不完全だからこそ温かみがある音に惹かれていく、ということでした。

「ビットクラッシャーはどうだろうか?」と思ったものの、Tyler Duncanはビットを落とすことは考えていませんでした。彼は、デジタルオーディオが劣化するようなサウンドを考えていました。それはたとえば、56kbpsのモデムでの音楽のストリーミング、あるいはCD-RからリッピングしたMP3オーディオ、携帯電話などでストリーミングされたライトジャズ、そして、YouTubeにアップロードされたビデオなどです。そこで考えたのは、「プラグインでデジタルオーディオを劣化させ、それが典型的な圧縮サウンドとなり、さらにその操作をリアルタイムでできたらどうだろうか?」ということです。

そこで私達が作ったがこのLossyです。これは、自由に操作できるリアルタイムプラグインに、自由にオーディオを圧縮できる機能を搭載したものです。

とのこと。ビンテージ感、昔の感じを再現するプラグインとして、ビットクラッシャーやアナログ機器のモデリング、テープエンコーダのエミュレーションなどがありましたが、このジャンルに新たに登場してきたのがLossyというわけですね。

さて、実際にLossyを起動してみましょう。以前「空間を支配する魔法のパンポット。クリストファー・ノーラン監督の“TENET”のサウンドメイクにも使用されたGoodhertz Panpotの実力」や「ユニークでポップなUIのプラグインメーカーGoodhertzが生み出した80s、90sのサウンドにするコンプ、Vulf Compressor」という記事でも紹介しているようにGoodhertzのプラグインは、日本語対応しているので、英語が苦手という方でも簡単に使うことが可能。

日本語にも対応しているので、英語が苦手でも使いやすい

まずざっくり搭載されている機能は、リバーブとフィルター、そしてメインとなるロスの3つです。フィルターは、ほかのプラグインにも搭載されているような普通のフィルターで、指定した周波数帯だけを聴くか、その逆を設定することができます。これで、高音域が削れた音や低音域を損失した音を再現することができます。

フィルターを使って、周波数をコントロール可能

また搭載しているリバーブは、1980年代のリバーブアルゴリズムに触発されて設計されているらしく、リアルなサウンドのリバーブではなく、1990年代初頭に電子ミュージシャンが使用したリバーブを彷彿させるサウンドになっています。

リバーブは1990年代初頭に電子ミュージシャンが使用したリバーブを彷彿させるサウンドになっている

そして、ロスという項目では、どういったモードで音を損失させるか7種類から選択することが可能。普通では、低ビットレートのデジタルMP3を彷彿とさせる非可逆データ圧縮を再現することができ、逆では普通で損失したデータだけを再生することができます。ほかのモードに関しては、以下の通りです。

 

・フェーズジッター
不完全なクロッキングによる位相とタイミングの不正確さをシミュレートします

・パケットリピート
悪い接続のスキップとスペース

・パケットロス
パケット損失のスペースを前のオーディオの繰り返しで埋めます

・普通+パケットロス
標準モードとパケット損失モードの組み合わせ

・普通+パケットリピート
標準モードとパケットリピートモードの組み合わせ

 

と、通信用語はわかっても、それがどんな音になるのか、さっぱり想像がつきません(苦笑)。ここはぜひ使って試してみてください!

ロスのアルゴリズムは7種類から選択できる

これらのアルゴリズムを選んで、量やスピード、ゲインといったパラメータを使って音作りしていくのですが、まずは多数用意してあるプリセットを再生してみると、どんな音が作れるのかすぐに分かりますよ。

Advanced Controlsからさらに詳細な設定を変更することもできる

プリセットには、MP3に圧縮するときによく見かける、128kbps、96kbps、64kbps、32kbpsといったスタンダードに音を劣化させるものをはじめ、Deep Space Networkという名前の積極的な音作りがされているものも用意されています。Lossyの面白いところは、ただ単に音を劣化させるだけでなく、劣化を再現しながらもクリエティブな音作りが可能な点。インパクトのあるサウンドを作ることができるので、楽曲制作だけでなく、同社のPanpotというプラグインが映画に使われているように、Lossyも映画のサウンドメイキングに使用できそうですね。

プリセットも多数用意されているので、まずはここから音作りを始められる

これまでになかった発想で作られたLossyですが、印象に残るサウンドを作ることのできるので、音源の幅を広げたい方であれば、導入を検討する価値はあると思います。あえてシンプルなUIで使い勝手を優先したプラグインデザインになっているので、インストールしてすぐに使いこなせるのは嬉しいところ。冒頭でも紹介した通り、6月30日までの期間、下記のクーポンコードを利用することで半額で入手できるチャンスです。
Goodhertzには、ユニークで強力なプラグインが揃っているので、ぜひLossyとともにチェックしてみてはいかがでしょうか?

クーポンコード: DTMSLO5022
割引後価格:7,550円(税込)円→3,775円
有効期限 : 2022年6月30日(木)まで
利用方法 : 以下のページから商品をカートに入れた後に、クーポンコードを入力してください。
販売ページ :Goodhertz Lossy

【関連情報】
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Lossy製品情報

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