松武秀樹さんをお迎えしての『江夏と藤本のオトトーク』。YMO音作りの裏話から著作隣接権にまつわる話まで!

昨年1月にCASIOの歌うシンセサイザ、CT-S1000Vが発表されたタイミングでスタートしたYouTube番組「江夏と藤本のオトトーク Powered by CASIO」。マリモレコーズの江夏正晃さんとともに、さまざまなゲストの方をお迎えしながら展開してきていますが、今年1月からは、4人目のYMOともいわれる作編曲家でありシンセサイザプログラマである、松武秀樹@logic649)さんをゲストにお迎えして、いろいろマニアックにお話しを伺っています。

松武さんのトレードマークともいえる、タンスことMOOG Modular IIIの話であったり、どういう経緯でYMOのプロジェクトに関わるようになったのか、YMOでの最初のレコーディングはどのように行われたのか……といった裏話、さらには松武さんのユニットであるLogic Systemで目指していたものや、テープとシーケンサを同期させた手打ちクロックの話、そしてJSPA=日本シンセサイザー・プログラマー協会(現日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ)が誕生した背景……など、シンセサイザ好きにとっては気になる話がいっぱいです。詳細はぜひ番組のほうをご覧いただきたいのですが、その触り部分を少し紹介してみましょう。

番組スタート当初から、江夏さんとは、「いつか松武さんをゲストにお招きできたらいいよね」、という話をしていましたが、実際にその夢がかなってしまい、我々もビックリ。伺いたい話がいっぱいあったので、つい調子に乗って、長時間いろいろインタビューさせてもらってしまい、第36回~第41回まで計6回もに渡るシリーズとなりました。本日、この記事と同時公開になったのが第38回なので、まだまだ続いていくわけですが、これまでの話の一部を見ていきましょう。

まず初回である第36回の番組がこちらです。

この1回目は、松武さんがどのようにして、このシンセサイザの道に進んでいったのかというエピソードです。もともとトランペットを吹いていて、電気の勉強もしていたという松武さんが、どうして冨田勲さんの設立した会社の社員になったのか…という経緯から。

入社当時、まだ20歳くらいで、一番下っ端だったため、最初にやっていたのは冨田先生の楽器運び。いまでいうローディーからだったそうですが、ちょうど松武さんが入った直後に、MOOGのシンセサイザを導入。冨田先生が夜に寝た後、見よう見まねで音作りをしていったのがシンセサイザに触れた最初なんだとか。

このエピソードの後半では、MOOG MODULAR III-Pのオプションとして、960 Sequential Controllerという8ステップ x 3の合計24ステップのシーケンサが2台入っていたといった話がでてきていますが、この辺は、ArturiaのMOOG Modular IIIをエミュレートするMODULAR Vあたりを触ってみると、具体的なところがわかってきそうですね。

そして第37回では、YMO裏話となっていますが、こちらがその番組です。

冒頭は、松武さんが初めてギャラをもらった時の話から。それは作編曲家である矢野誠さんからの指名により、南佳孝さんのデビューアルバムである「摩天楼のヒロイン」の中でMOOG Modular IIIの音作りをし、矢野さんの演奏をレコーディングしたという話。ご存じの方も多いと思いますが、このアルバム、プロデューサーは松本隆さんで、ベースに細野晴臣さん、小原礼さん、ギターが鈴木茂さん、ドラムが林立夫さん…というメンバーですからね。それがキッカケになり、矢野顕子さんのアルバムにも参加し、坂本龍一さんへとつながっていったそうです。

YMOの話の前に、坂本龍一さんの最初のソロアルバムでもある「千のナイフ」のレコーディングのでの話がいろいろ登場し、そこからYMOのプロジェクトの話に入っていくわけですが、この辺はビデオのほうをご覧ください。

そして第38回もYMO裏話の続き。その番組がこちらです。

ここでは、松武さんが最初にレコーディングに加わったFIRECRACKERについての話から。もともとYellow Magic Orchestraはシンセサイザありきのバンド、というわけではなかったようで、坂本龍一さん、高橋幸宏さん、細野晴臣さんの3人によるシンセサイザもコンピュータも使わない人力演奏でFIRECRACKERのファーストテイクがレコーディングされていたとのこと。松武さんご自身は、その音源は聴いていないとのことですが、結局、そのレコーディングはお蔵入りとなってしまい、新たに松武さんが入って、シンセサイザをフル活用して、あの曲が出来上がっていったという話をされていました。

さらに第39回、第40回、第42回と、マニアックに話は続いていきますので、お楽しみに、。もちろん、「オトトーク」の主題であるCT-S1000Vにも触れていきますよ!

ところで、そのCT-S1000Vを利用した楽曲コンテストである、CT-S1000V Challengeの応募は間もなく締め切られます。日本時間で2023年2月16日午後23時59分で受付終了となるので、応募しようと思っていた方は、急いでくださいね。応募要項は以下のとおりです。

CT-S1000V Challenge

【実施概要】
CT-S1000VのVocal Synthesis機能を使用した楽曲動画の投稿キャンペーンです。投稿された動画はCASIOで内容を確認したのち、このウェブサイト内にて紹介されます。動画の中から選ばれた最優秀者作品の投稿者に賞金を贈呈します。

【最優秀賞】
10万円(1名)
CASIO公認CT-S1000Vプレイヤーとして、CASIO製品のデモンストレーション活動(NAMM Showほかイベント出演など)へ参加できる機会がございます。
【応募期間】
2022年9月16日午前10時~2023年2月16日午後23時59分
【審査基準】
楽曲の中でのVocal Synthesisの使い方に創造性と独自性があるかを考慮し、応募作品を評価します。
【応募方法】
[1]CT-S1000VのVocal Synthesis機能を駆使したオリジナル楽曲を含む動画を作成してください。
[2]作成した動画を各種SNSのいずれかへ#cts100v_challengeのハッシュタグをつけてご投稿ください。
[3]本キャンペーンのエントリーフォームからエントリーしてください。

※詳細はCASIOサイト参照のこと。

【関連情報】
CASIO CT-S1000V製品情報
DTMステーションPlus! YouTubeチャンネル
CT-S1000V Challange情報
日比谷音楽祭2022 カシオ 「Privia / Casiotone ×ライフスタイル」ブース情報
日比谷音楽祭 2022サイト

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【番組情報】
江夏と藤本のオトトーク・YouTube再生リスト

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