藤本健の“DTMステーション”

藤本健の“DTMステーション”

DTM、デジタルレコーディング、DAW、MIDIといった分野の情報を紹介します。
初心者の入門用として、プロミュージシャンの実践術としても役立つ記事、製品レビューなどをお届けします。
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カテゴリ: シンセサイザ

先日、とっても不思議なMIDIコントローラーTouché(トゥーシェ)が発売されました。これはフランスのExpressive Eという会社が開発したもので、パッと見は、「ん?ちょっと変わったフットペダル!?」といった形、大きさなのですが、木製のシックなデザインであり、手でコントロールするというもの。

実際に触っていると、プニュプニュ、ポニョポニョと動くなんとも不思議な触感であり、指ではじけば、ボヨヨ~ンと振動するもの。触っているだけでも気持ちがいい、このTouchéは木製の“スキン”が微細な振動や圧力も敏感に捉えて、それをMIDI信号やCV信号に変換。これでソフトウェアシンセサイザでもハードウェアシンセサイザでもコントロールすることができ、まるでアコースティック楽器を触れているかのような演奏を可能にするというのです。実際どんなものなのか紹介してみたいと思います。


フランス生まれの不思議なコントローラー、Touché
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1983年登場のDX7で世界を一世風靡したYAMAHAのFM音源。その後、ICチップ化されたFM音源はPC-8801mkIISR(OPN:YM2203)、X68000(OPM:YM2151)、PC-9801-86(OPNA:YM2608)、さらにはMSXFM-TOWNSSoundBlaster……と往年のパソコン名機、周辺機器に搭載され、初期のDTM文化を育んできました。そのため、40代以上の方だと、FM音源をDTM原体験として持っている方も少なくないのではないでしょうか?

そのYAMAHAのFM音源チップが、8月5日、6日に行われるMaker Faire Tokyo 2017で、自作ユーザー向けに数量限定(5日に20個、6日に25個)で先行発売されるとともに、その後スイッチサイエンスなどを通して発売されることになりました(先行発売価格は税込み3,000円、通常価格は3,240円)。正確にはYMF825というチップに水晶発振器などを組み合わせた小さな基板「YMF825Board」という製品で、Arudinoなどと組み合わせて簡単に工作ができるようにしたものです。開発に関わった方々にお話しをうかがったので、これがどんなものなのか紹介してみましょう。


YMF825Boardを開発した長谷部雅彦さん(左)、宇田道信さん(中)、浦純也さん(右)
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SPIREというソフトシンセをご存知でしょうか?EDM系の世界では、ここ最近よく話題になる音源であり、SERUM(Xfer Records)、Nexus2(reFX)、Massive(Native Instruments)、Sylenth1(Lennar Digital)などと並んで評される定番音源。WindowsおよびMacのVST、AU、AAXの64bit/32bitで動作する、まさに今風なシンセサウンドを出せる音源です。

突き刺さるようなリードサウンドから、FutureBASSのキラキラ系サウンド、図太いシンセベースなど、EDMの即戦力としてすぐに活用できるものとして、使われています。すごく音作りがしやすい音源であるだけに、EDMに限らずさまざまなジャンルでの活用が可能なのですが、これまでは海外サイトからドル決済で購入するしかなかったのです。しかし7月からディリゲントが輸入代理店として取り扱う形で、国内で正式発売され、日本語でのサポートも受けられるようになりました。価格も23,000円(税別)と手ごろなSPIREを使ってみたので、どんな音源なのか紹介してみましょう。


Reveal Soundのソフトシンセ、SPIRE
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Pocket Operatorという電卓みたいなシンセサイザをご存じですか?スウェーデンにあるTeenage Engineeringというメーカーが2年前に最初の製品を発売し、現在までにリズムマシン、ベースマシン、チップチューンシンセなど、7種類のラインナップが揃っている機材です。

見た目が30年前のゲームウォッチみたいな感じだし、価格も7,980円(税込み)~という設定なので、単なるオモチャだろう…なんて舐めてかかってはいけません。これ、実はかなり本気なシンセサイザなんですよ。私個人的にも最初のシリーズ3製品が発売されてすぐにリズムマシンのPO-12[rhythm]とベースマシンのPO-14[sub]を購入していたのですが、記事にする機会を逃したままになっていました(DTMステーションPlus!の番組では紹介したことがありましたが…)。そうしたら、いつのまにかラインナップが増えてきていて、先日見たら、トンでもなくブっ飛んだ発想のリズムマシン、PO-32[tonic]というものが登場していたので、思わず買っちゃいました。どんな機材なのか、紹介してみましょう。


7台揃った、Teenage EngineeringのPocket Operatorシリーズ
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ユーロラックのシンセサイザというと、みなさんはどういうイメージをお持ちでしょうか?「とてもマニアックなガジェット」、「非常に難解で素人には手が出せないもの」なんて風に思っている方も多いのではないでしょうか?確かに奥深いユーロラック・シンセの世界、一言で語れるものではないとは思いますが、そこにポップで楽しく、でもすごく強力なシンセサイザが登場してきました。

LIFE IS A TRIP」をテーマとして打ち出してきたヨーロッパのメーカー、Endorphine.es(エンドルフィン)が開発したEndorphin.es SHUTTLEは5つのユーロラックを84hpの1つのケースにまとめたシンセサイザ。パネルを見ると、飛行機やロケット、UFOに誘拐される牛などのイラストがちりばめられている、なんともブッ飛んだ機材であり、音の作り方も独創的。その一方でPCともUSBで接続でき、手軽に演奏・コントロールができるなど、使いやすさの面でも工夫が凝らされています。実際どんなものなのか見せてもらったので、紹介してみたいと思います。


とっても不思議な世界観を持つ、でも非常に強力なシンセサイザ、Endorphin.es SHUTTLE

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iPad用の高性能DAWとして人気を二分するのがSteinbergCubasisWaveMachine LabsAuria Proでしょう。Cubasisのほうはその名前からも分かるとおりCubaseのiPad版といえるもので、ユーザーインターフェイスも機能的にもCubaseを引き継いでいます。一方のAuria Proは、とくに元となるソフトがあるわけではありませんが、雰囲気的にはPro ToolsのiPad版といった感じのアプリとなっています。

いずれのソフトもDTMステーションで何度か取り上げてきましたが、先日そのCubasisがバージョンアップし、Cubasis 2.2へと進化しました。Cubasis 2.1、2.2と進化する過程で、いろいろな機能強化がされているのですが、今回の目玉となるのが、TR-808TR-909またLinnDrumを再現する80年代ドラムマシン、Classic Machinesの搭載です。正確にはオプションとしての搭載ではあるのですが、これだけでも十分買う価値があるアプリとなっているので、紹介してみましょう。


Cubasisの新バージョンが登場、オプションで80年代ドラムマシンが搭載に
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今年の1月14日に誕生したPicotune(ピコチューン)というサイトをご存じですか?私も以前Twitterでこのサイトを知って、アクセスしてみたんです。するとシンプルながらすごく楽しいシステムになっていて、いわゆるチップチューン音源が楽しめるのと同時に、ちょっと懐かしい感じもするMIDIデータ共有サイトになっていたんですよね。

このPicotuneを開発し、サイト運営しているのは現在、慶應義塾大学(SFC)の4年生である古林峻(こばやししゅん)@cagpieさん。SFCといえば先日「YouTubeで次々とDTM作品を発表するAKB48の竹内美宥さんが目指す夢」の記事で紹介した竹内さんも在籍しているキャンパス。いろんな人材がいるんだなぁ……、と改めて感心した次第です。今回、その古林さんにお会いして、開発した経緯なども伺ったので、Picotuneをどう楽しめばいいかとともに紹介してみたいと思います。


チップチューンでMIDIファイルを再生し、共有できるサイト、PicotuneはSFCの古林俊さんが開発した

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イギリスのSPITFIRE AUDIO(スピットファイア・オーディオ)という音源メーカーをご存知ですか? テレビドラマや映画、またアニメなどのBGM、いわゆる劇伴の作曲・制作にすごくいいと、プロミュージシャンの間でとてもよく話題になっている音源メーカーで、海外でも最近爆発的な人気になっているのだとか……。

これまでNative InstrumentsKONTAKT用ライブラリとして、オーケストラ音源を中心に膨大なライブラリを作ってきたメーカーですが、今年4月に同社初のシンセサイザ音源、BT PHOBOS(BTフォボス)をリリースしたところです。さらに、いまちょうど10周年を迎えたということで、先日、Red Bull Studios Tokyo Hall(東京都渋谷区)で記念イベント「SPITFIRE AUDIO 10TH ANNIVERSARY」が開催されました。これに合わせてSPITFIREの共同創設者であるChristian Henson(クリスチャン・ヘンソン)さんが来日し、インタビューに応じてくれたので、SPITFIRE AUDIOについていろいろと伺ってみました。


SPITFIRE AUDIOの共同創設者であるChristian Hensonさんに話を伺った
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2月に「AKAIのMPCが原点回帰。スタンドアロン版のMPC X & MPC LIVEは今の時代にマッチするのか!?」という記事を書いたものの、なかなか発売されなかったMPC LIVEがいよいよ6月23日に発売となります。見た目はMPC TOUCHとそっくりな機材ながら、PCとの接続不要で、これ単体で動作させることができるスタンドアロンのMPCとなっています。

このMPC LIVEはどんな特徴があり、どんな利用法が考えられるのか、発売より一足早く入手して、すでに思い切り活用しているトラックメーカー・DJであるMPCプレイヤー、熊井吾郎さんに話を伺いつつ、MPC LIVEとはどんな製品であるのかを探ってみました。


熊井吾郎さんにMPC LIVEの面白さを聞いてみた

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5月29日、スウェーデンのPropellerhead Software(プロペラヘッド・ソフトウェア)からReasonの新バージョン、Reason 9.5がリリースされました。Reason 9からのマイナーバージョンアップということで、Reason 9ユーザーは無償アップデートが可能となっているのですが、2000年登場のReason史上でいうと、まさに画期的なバージョンアップとなっています。

というのも、これまで禁断とされてきたVSTプラグインに対応してしまったのです。1か月前に「ReasonがVST対応する」というニュースが流れたときには「ええ?今さらか?」とも思いましたが、現時点のDTMでVST対応って当たり前の話すぎて、本来話題にもならないようなネタ。でもReasonだけはちょっと特別でもあるんですよね。このリリースされたばかりのReason 9.5をちょっと使ってみたので紹介してみたいと思います。


ついにVSTプラグイン対応したReason 9.5がリリースされた
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