藤本健の“DTMステーション”

藤本健の“DTMステーション”

DTM、デジタルレコーディング、DAW、MIDIといった分野の情報を紹介します。
初心者の入門用として、プロミュージシャンの実践術としても役立つ記事、製品レビューなどをお届けします。
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カテゴリ: シンセサイザ

何年も前から登場が期待されていた歌うキーボード、VOCALOID Keyboard(型番:VKB-100)がついに12月9日、ヤマハから発売されました。ショルキータイプのポータブルキーボードで、鍵盤を弾くと、予め入力しておいた歌詞を歌ってくれるというもの。初音ミクのほか、MegpoidIA結月ゆかり、そしてVY1と最大5種類のシンガーの声で歌わせることが可能となっているものです。

オープン価格ですが実売価格で税込み37,800円前後と手ごろなのも嬉しいところです。発売前にちょっと試してみたところ、面白い仕組みがいろいろと搭載されており、VOCALOIDファンにとってはもちろんのこと、そうでない人にとってもかなり面白い楽器として仕上がっているので、どんな機能の機材なのか紹介していきたいと思います。


ヤマハからVOCALOID Keyboard VKB-100が発売になった
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ホラー映画やホラーゲームにおいて、非常に重要な役割を果たすのがサウンドです。静けさの中で「ギーッ…」と開くドアの音、突然の「ガタッ」という物音……背筋が凍るような気がします。もちろん、効果音だけでなくおどろおどろしい不気味さを持った音楽というのも非常に重要なキーとなっており、映像と音をマッチさせることで恐怖を表現することができます。そうしたホラーサウンドは、どのようにして作られているのでしょうか?

先日、国際的な電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP 2017」が開催されましたが、その中の特別セミナーとして行われた「NATIVE SESSIONS - BEHIND THE SCENES OF BIOHAZARD 7」において、12月14日に配信予定のサバイバルホラー「バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション」に関する制作舞台裏を開発元のカプコンのサウンドチームが明かしてくれました。ここではフォーリーと言われる効果音レコーディングやクリーチャーボイス(モールデッドの声)の収録の実演、さらにはNative InstrumentsKONTAKTをベースに、カプコンが独自開発した音源、REMM(Resident Evil Music Modular)を用いた音楽制作など、普段見ることができないゲームサウンド制作の裏側を見ることができたので、その概要について紹介してみたいと思います。


先日、日本科学未来館で行われたMUTEK.JP 2017の特別セミナー、「Native Sessions-Behind the Scenes of BIOAHAZARD 7
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DTMの打ち込みで難しいと言われてきた楽器の代表的存在がギターです。いくら高品位なサンプリングを用いても、普通にMIDI入力したのでは、どうしてもギターのダイナミックさを表現することができず、何か機械的、シンセサイザ的な音色になってしまうからです。そのため打ち込みでギターっぽさを出すためには、ピッチコントロールを駆使してビブラートとチョーキングを表現したり、6本ある弦を鳴らすタイミングを微妙にズラしてストロークを表現するなど、まさにギターリストのプレイの一挙手一投足を真似しながら細かなMIDI入力をしていく必要があるのです。

当然ギターの知識と経験が豊富でないと、そんな入力はできないし、膨大な手間もかかります。そんなことをするくらいなら自分でそれなら自分で弾くか、ギタリストに頼んでレコーディングしてもらったほうがよほど簡単ということになってしまいますが、そんな知識も手間も不要で、手軽に本気のギタープレイを打ち込みで再現できる音源が出てきています。その一つがThree-Body Technologyという会社が開発したHeavier7Stringsというメタル系のギター音源。実際に試してみたところ、打ち込みではもちろん、MIDI鍵盤でリアルタイムに弾いても、まさに本気のギター!というサウンドになってくれる、感激ものの音源なんです。どんな音源なのか紹介してみましょう。


メタル系を中心としたギターサウンドを作り出せる強力でリアルなギター音源、Heavier7Strings

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DTMステーションで、過去何回か取り上げてきた、ポータブルオーディオワークステーション、KDJ-ONE。コンパクトで軽い機材ながら、シンセサイザー、シーケンサ、エフェクト、サンプラーなど音楽制作に必要な機能を一通り備えるとともに、タッチディスプレイ、キーボード、スピーカーまで備えることで、これ1つで何でもできてしまうというスーパーマシン。デザイン的にもゲーム機っぽい雰囲気で、心惹かれるものがあります。このKDJ-ONEについては2年半前にアメリカのクラウドファンディング・サイト、Kickstarterでの支援を募る形で実質的な販売を行ったので、「そういえば、だいぶ前に見た!」なんて覚えている方も多いと思います。

ただ、メーカーであるサイバーステップでは、想定以上に開発が難航し、現時点ではまだユーザーの手元にモノが届いていない状況でした。しかし、小型デジタルDJ機器であるGODJを開発する仙台のメーカー、JDSoundが昨年末から助っ人として開発・生産チームに加わったことで、状況は大きく好転。ようやく生産スタートの段階にたどり着いたようです。「ついに量産機の第1号が届きます!」という連絡を一昨日、サイバーステップの社長、佐藤類さんからいただき、すぐに見に行ってきました。5種類のカラーバリエーションのホンモノが一挙に勢ぞろいした姿はなかなかのもの。質感もすごくよくて、グッときます。ちょうど9月末から日本のクラウドファンディングであるMakuakeでも予約販売を開始していますが、実際どういう状況なのかも、いろいろ聞いてきたので、レポートしてみましょう。



ついに量産体制に入ったゲーム機風小型DAW、KDJ-ONE

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9月29日に発売された待望の機材、Roland Boutique TR-08。すでに多くの方がご存知の通り、これは1980年に発売されたRolandのリズムボックス、TR-808、通称ヤオヤをRoland自ら今の時代に復刻させたもの。RolandのACB(Analog Circuit Behavior)テクノロジーという技術を用いて、アナログ回路を完全に再現させたものだけに、音はまさにホンモノです。

もっともTR-808は、3年前に発売されたRoland AIRA TR-8で、すでに復刻済ではあったものの、新たにチューニングするとともに、なんといってもグッとくるのがこのデザイン。まさに当時の機材のデザインをそのまま踏襲するとともに、コンパクトなサイズに収めているんですね。Roland Boutiqueシリーズは、私もJUNO-106を復刻させたJU-06、モノフォニックシンセ機能を搭載したA-01など、いくつかを個人的に購入していましたが、TR-08も数量限定生産ということだったので、予約して発売日にGETしました。これ単体でも十分楽しめる機材ではありますが、DAWと連携させることで、よりTR-08の威力を引き出すことができることが確認できたので、その手順、方法などを紹介してみたいと思います。


Roland Boutique TR-08をDAWと連携させてみた
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先日、東京・御茶ノ水にあるイシバシ楽器 御茶ノ水本店SOUTHの特設会場で、ちょっと面白いイベントが行われました。以前にも「プニュプニュする新触感。フランス生まれのMIDIコントローラー、Touché(トゥーシェ)が気持ちいい!」という記事でも紹介した、仏Expressive E社のTouchéを、キーボードプレイヤーである氏家克典さんがデモンストレーションするというセミナーイベントです。

いつ見ても「さすが、氏家さん上手い!」と感激する氏家さんのプレイですが、Touchéにおいては「なるほど、そういう使い方ができるのか!」と目の前でのプレイを見て驚いた次第です。見学するだけのつもりで行ったのですが、試しにビデオ撮影してみたら、思いのほかリアルに撮れたので、そのビデオを並べる形で、改めてTouchéの面白さ、不思議さについて紹介してみたいと思います。


氏家さんによるTouchéのセミナーイベントがイシバシ楽器店で行われた

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先日、知人から「これ、スゴイよ!」と教えてもらって試してみたのがu-he(英語読みでユーヒー、ドイツ語読みならウーヘー)のRepro-1というソフトシンセ。ご存知の方からは「今さら、何を言ってるんだ!」と馬鹿にされそうではありますが、状況を理解しないままにデモ版をインストールして音を鳴らしてみて、驚きました。

なんだ!この分厚いサウンドは!」、と。画面を見て、これはあのシーケンシャルサーキットのProphet-5?と思ったら、単音しか出ません。そう、これProphet-5をモノフォニック化して1981年に発売されたPro-Oneをアナログモデリングした音源だったんですね。Prophet-5をモデリングした音源は、NIのPro-53やArturiaのProphet Vほか、いくつかがありますが、サウンドの完成度、質の高さという意味ではそれらを圧倒するんじゃないでしょうか…。国内ではディリゲントが代理店として、今年3月に発売されていたようですが、ノーマークでした。というわけで、今さらながらRepro-1について紹介してみたいと思います。


SEQUENCIAL CIRCUITのPro-Oneを再現したu-heのRepro-1

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KORGの「Mono/Poly」と聞いて、「懐かしい!」という方も少なくないはず。このMono/Polyが誕生したのは1981年。まさにYMO全盛期にPolysixと同時に発売されたMono/Polyは、149,000円と当時としては低価格ながら、4VCOによってポリフォニックを実現できるという画期的なアナログシンセサイザでした。

数多くのミュージシャンに使われ、多くの音楽を生み出してきたMono/Poly。このMono/PolyをKORG自らが、iPad/iPhone用のアプリ「iMono/Poly」として復活させ、本日8月23日により発売を開始しました。もちろん単に復元したというだけではなく、オリジナルの機能、音を完全に残しつつ、機能的には大きく進化させた上で、現在の音楽シーンに合う形で完全に新たに作った音色がズラリと揃っているのです。実際、どんなシンセなのか紹介してみましょう。


36年前のシンセを復刻させる形でKORGからリリースされたiPad/iPhone用のアプリ、iMono/Poly

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先日、とっても不思議なMIDIコントローラーTouché(トゥーシェ)が発売されました。これはフランスのExpressive Eという会社が開発したもので、パッと見は、「ん?ちょっと変わったフットペダル!?」といった形、大きさなのですが、木製のシックなデザインであり、手でコントロールするというもの。

実際に触っていると、プニュプニュ、ポニョポニョと動くなんとも不思議な触感であり、指ではじけば、ボヨヨ~ンと振動するもの。触っているだけでも気持ちがいい、このTouchéは木製の“スキン”が微細な振動や圧力も敏感に捉えて、それをMIDI信号やCV信号に変換。これでソフトウェアシンセサイザでもハードウェアシンセサイザでもコントロールすることができ、まるでアコースティック楽器を触れているかのような演奏を可能にするというのです。実際どんなものなのか紹介してみたいと思います。


フランス生まれの不思議なコントローラー、Touché
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1983年登場のDX7で世界を一世風靡したYAMAHAのFM音源。その後、ICチップ化されたFM音源はPC-8801mkIISR(OPN:YM2203)、X68000(OPM:YM2151)、PC-9801-86(OPNA:YM2608)、さらにはMSXFM-TOWNSSoundBlaster……と往年のパソコン名機、周辺機器に搭載され、初期のDTM文化を育んできました。そのため、40代以上の方だと、FM音源をDTM原体験として持っている方も少なくないのではないでしょうか?

そのYAMAHAのFM音源チップが、8月5日、6日に行われるMaker Faire Tokyo 2017で、自作ユーザー向けに数量限定(5日に20個、6日に25個)で先行発売されるとともに、その後スイッチサイエンスなどを通して発売されることになりました(先行発売価格は税込み3,000円、通常価格は3,240円)。正確にはYMF825というチップに水晶発振器などを組み合わせた小さな基板「YMF825Board」という製品で、Arudinoなどと組み合わせて簡単に工作ができるようにしたものです。開発に関わった方々にお話しをうかがったので、これがどんなものなのか紹介してみましょう。


YMF825Boardを開発した長谷部雅彦さん(左)、宇田道信さん(中)、浦純也さん(右)
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